速読の理論
脳科学による「脳の特性」を利用したトレーニング
人間の脳に達する刺激の大部分(約8割)は視覚情報が占めています。
瞳が対象のものに向けられると、眼球の裏側にある網膜がその像を映し出し、
脳がそれを認識することで「見る」ことが成立しています。
脳内に張り巡らされた140億のニューロンを通じて、
知覚、記憶、運動などを司る各領域に送られ処理されます。
速脳速読のトレーニングは、この視覚刺激を通じて高速かつ大量の情報を送り込むことで、
効果的に脳を活性規していき、脳の特性である「可塑性」「汎化作用」等を利用し、
速読の読み方を定着させていきます。
【可塑性(脳の慣れ)】
自動車で高速道路を時速100キロでしばらく走行した後、一般道路に入ると、
景色が非常にゆっくり流れるように感じます。
これは脳が高速走行のスピードに順応して、情報処理能力を高めた結果です。
このように、脳は「可塑性」、つまり外部からの刺激(例えばスピードなど)に
柔軟に適応できる性質を持っています。
速脳速読トレーニングは、脳のこの特性を利用したものです
【汎化作用】
「見る」能力をアップさせると、「理解」「記憶」「感性」などといった、
読むことに関わる他の能力もそれに追いつこうと処理能力を高めます。
脳はひとつの刺激によってさまざまな連鎖を引き起こす「汎化作用」という性質があります。
脳全体は、繋がっている神経網ですので、一部(見る能力)が活性化されると、
他の領域にも波及効果が期待できます。
読まずに「見る」
最初は、文字を読むのではなく「見る」トレーニングを行います。
パソコンの画面に高速で流れる文字をリラックスして眺め、「見る」力を高めていきます。
「見る」速度だけをアップする
他の能力も一緒にアップ
こうして「見る」力だけをアップさせると、「理解」や「記憶」などの他の力も、それに追いつこうと少しずつ上がってきます。
他の能力が追いついてくる
スピードを落として「読む」
速いスピードの画面を見続けていると、脳がだんだん速さに慣れてきます。
つまり「理解」するスピードが「見る」スピードに近づいてきたということです。
次に「理解」できる力のところまで「見る」スピードを落としてみます。
すると、見たものがちゃんと理解できるようになります。
減速により「見る」と「理解」がジョイント